耐震プロジェクト
「耐震プロジェクト」
熊本市戸建木造住宅耐震診断士
耐震診断士登録番号 (S-7)
応急危険度判定士 (24)
私はこれまでの、耐震診断、耐震補強工事の経験を活かして、いつ起こりうるか分からない「地震」、それに対する「耐震」を考え、この【耐震プロジェクト】の構築をしていました。その矢先に4月14日震度6強、16日震度7と大規模な地震『熊本地震』が起きてしまいました。震源地となる益城町をはじめ、熊本市、西原村、宇城市と広い地域で建物が倒壊の被害に遭ってしまいました。
私は応急危険度判定の依頼を受け、益城町、西原村、豊野町と、建物の被害状況の判定調査に入りました。被害が大きかった益城町に入り、あ然としました。建物の倒壊、傾いた建物、擁壁の崩壊、畑に地震でできた亀裂、道路の寸断、凄まじい光景でした。調査をしていくなかで、被災された大切な「住まい」に黄色、赤色の張り紙を貼るのは、言葉にならない心が痛む思いでした。「住まい」という建物は生活する居場所であり家族の命を守るものでもあります。建築に携わる者として、少しでも被災された皆様のお役に立ちたいと思っています。
T設計ー級建築事務所 代表 坂本十四一
「耐震プロジェクト」とは
今後更に耐震が重要視されることを受け、安全で安心して暮らせる街づくりを目指し、【耐震プロジェクト】を立ち上げました。自然災害は、いつ、どこで起こりうるか分かりません。地震に備えて耐震診断を行い、自分の建物がどれ位の構造耐力があるのかを知っておくのも必要かもしれません。木造住宅も40年程経つと、建て替えを検討される方もいらっしゃいますが、近年は耐震補強など手を加え、リフォームされるお客様も少なくありません。
そんなお客さまのお声を聞き、「耐震診断」「計画・設計」「耐震補強」を当社では一貫してお受け致しております。
当社は「日本建築防災協会」の仕様にもとづき、耐震工事を行います。
耐震の重要ポイント
●建物の構造
工法は、在来軸組工法、伝統工法、枠組壁工法などがあります。在来軸組工法は一般的な木造建物に多い造りです。次に伝統工法ですが、士壁や垂壁で独立柱の多い造りです。枠組み壁工法は、木材で組まれた枠組みに構造用合板などを打ち付けた、床及び壁で荷重を支える工法=ツーバイフォー工法とも言います。まず、建物がどんな造り=工法なのかで強度は違ってきます。次に、建物の土台となる「基礎」の造りも大切です。基礎には、べた基礎・布基礎・独立基礎・置き石基礎などがあります。それから「屋根」ですが、この屋根の材質により建物への負荷のかかり方が変わります。屋根には、瓦屋根、土葺き瓦屋根、最近では乾式工法瓦、ガルバニューム鉄板屋根、スレート屋根など軽い材質のものもあります。屋根は、「非常に重い」「重い」「軽い」と3つに分類されます。最後に『外壁』です。モルタル壁・サイディング壁・漆喰壁・土壁・鋼板壁など仕様でも強度は違います。
●接合部
家を建てるには、色々なものを使って接合し建物となります。例えば、士台と柱、桁と柱、桁と桁など接合する箇所に(カスガイ・こみせん・羽子板金物・山形プレート・筋交いプレート・L金物など)を使ってあるかで、接合部の強度が違ってきます。また、柱と柱の間に斜めに入れて建物の構造を補強する「筋交い」も重要です。昭和56年以前の建物には、金物などを使用せずに造られている建物が少なくないので、まず耐震診断をオススメします。
●壁の仕様
家を造るには周り(側面)に張られる「壁」が必要です。その壁に使われている材質によっても、強度が違ってきます。外陛、玄関、ホール、階段、居室、キッチン、浴室、洗面、トイレ、押入、クローゼットなど、一つ一つの部屋にどのような壁材を使ってあるかで、建物全体の強度に反映されます。
●補強材の有無
更に、様々なところに使われる補強材も大切な役割を果たします。例えば、筋交いが入っている耐力壁がバランスよく使われていれば、ねじれを防ぎ横方向からの力(水平力)に抵抗する効果があり、建物が倒れるのを防ぎます。また、土台や桁に火打ちを設置することで、水平力による変形を防止する役目があります。
●劣化状況
建物の劣化を判断する時には、基礎の亀裂・土台・木材の腐食・蟻害などをまず見ます。また、外壁の傷み具合や亀裂、屋根の傷み具合、柱の傾き、床の傾斜、床のひずみ、床鳴りなどもチェックします。劣化状況は、建物の老朽化に伴い劣化を調査、総合的に判断していきます。
この5つの診断の判断が重要視されます。私たちは、、職人として、ー級建築士として、これまで培ったスキルと【技術と知識】で適確な判断を致します。
被災した「建物」に対しての対応について
一部損壊、半壊、大規模半壊、全壊に分けて考えます。一部損壊または半壊については、目視による調査を行い、基礎・土台・柱・桁など主要となる構造材が被害を受けていないかを調査します。受けていないと思われる場合は、基礎の亀裂(内外部)・建物の傾き・床の領斜・屋根の状況などを詳しく調査を行います。
●一部損壊・半壊の場合、まず耐震診断を行い、上部構造評点を1.0以上となるように補強工事が必要と思われます。*診断結果が《上部構造評点1.0の場合は一応倒壊しない》と定められています。
●大規模半壊については、復旧工事をする箇所や費用など多く発生する場合があリ、一概に改修がいいかは分かりません。そのような建物の場合は、話し合いをしながら考えていかれることをお勧めします。
●全壊については、申し訳あリませんが復旧は難しいと思われますが、思い出のある我が家を少しでも残したいと思われる方もいらっしゃるので、専門家としてご相談をお受け致します。
T設計の耐震診断方法の流れ
耐震診断は当社のデータマニュアルに沿って行います。
① お客様と打合せ(事前に図面コピー、無い場合は図面の作製を致します。)
② 建物の立地・平坦・段上がり・傾斜地・ひな壇などの確認
③ 外部より基礎の亀裂・外壁・屋根・その他劣化した部材、箇所の調査
④ 内部より基礎の亀裂、床束・束石のズレ、火打の有無、各材の寸法、床の高さ、根がらみの設置、金物の設置、腐食、配管など確認
⑤ 屋根の形状、屋根勾配、軒の出、各階の高さを調査
⑥ 屋根裏内部は、梁の間隔、振れ止め材の設置、木材の種類、木材の寸法、屋根材の種類、羽子板金物、カスガイ、金物の設置など調査
⑦ 室内の内壁、各部屋の壁の仕上げ材料、真壁または大壁かを調査
⑧ 筋交い、壁に筋交いが入っているかを筋交いセンサーで確認
⑨ 柱の傾きを垂直センサーで確認
⑩ 床の傾斜、床がどれくらい傾斜があるかを床センサーで確認
お任せください! JMTだからできること!
耐震診断から補強工事まで一括して行うことでエ期短縮、コストダウンにもつながります。診断による建物の評価や、補強内容につきましては、実案例をもとにして分かりやすくこ説明致します。当社はご新築のときも耐震計画を行い、建物のバランスなど考慮して設計を行います。在来軸組み工法の自由な間取りと設計と、パネルによる強度を合わせ持つ構造を推進しています。これよリハイグレードをお考えの方は、壁式ダンパーを採用致します。
熊本市の耐震診断も行っております。
補助金申請の手続きもお受け致しております。お気軽にご相談ください。
デザイン性に創造力と匠の技で新築からリフォームまで承ります。
当社は、「キャンペーン・低料金など」「補強工事を行うと診断料は無料です」という会社ではありません。目視のみの簡素な調査ではなく、適確な診断のもと補強計画・改修工事を行っております。